かつて殿様も入ったという昔ながらの石造りの浴槽が今も残る、風情たっぷりの共同温泉。江戸時代、豊後森藩の飛び地領であった別府・扇山のふもとに藩主・久留島候が設けたもので、当時ここは森藩の温泉場として栄えたという。以前は地区の人だけのための共同湯だったが、平成15年にリニューアルされ、一般客にも開放されている。なんといっても、約170年前の石風呂が移築され、今も使われているのがスゴい。よく見ると、天井から落ちた水滴で長年の間に石に小さな穴が開いていたり。この古い浴槽と新しい浴槽が男女日替わり制。泉質は単純温泉だが、湯の花が混じった湯はほんのり硫黄の香りが漂い、ぬるっとした肌触り。湯上がりの肌がすべすべになると、遠方からわざわざ入りに来る人も多いという。地区の婦人会のおばちゃんたちが交替で番台に立ち、和やかな雰囲気だ。

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(1)川べりに噴気が上がり、夕暮れ時は情緒たっぷり。
(2)広々とした浴室に江戸時代そのままの浴槽が鎮座している。
(3)待合室の「鶴見七湯廻記」(八代藩主・久留島通嘉が描かせたもの)を見ると当時の温泉場の賑わいぶりがよくわかる(原本は宇佐の大分県歴史民族博物館に保存)。

DATA

別府市小倉町 TEL.090-3736-8139
営/9:00〜21:00 休/なし
入湯料/大人200円(回数券11枚綴1500円)

由布・鶴見岳 (神楽女湖より)

由布岳、鶴見岳のふもとにある標高600mの神楽女湖。ハナショウブの時期以外は人も少なく、11月上〜中旬ごろは山々の紅葉をゆっくり楽しめる。



しっとり生地に、艶のある自家製あん
エレガントなどら焼きは贈り物にも

  ふ〜んわりしっとり、上質のケーキみたいな生地がクセになる「不老どら」。風味のいい備中産の大納言小豆を使った自家製あんがたっぷり入って満足感も十分。普段着のお菓子なのに贈り物にも似合う、ちょっぴりエレガントなどら焼きだ。『不老軒石垣』にはこの他、ご主人の氏家庫二郎さんが「自分の目で見て」素材を吟味し、自由な発想で創る和菓子がいろいろ。季節限定の商品も多く、四季を愛でる和菓子ならではの楽しさが堪能できる。

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(1)通称“鶴高通り”に面した明るい店。上人店もある。
(2)人気の「不老どら」140円。2日目ぐらいがしっとりして美味しい。贈答用の箱入りもあり。もっちりした山芋生地の「かるかんまんじゅう」126円、別府名物・海浜砂湯に因んだ「砂湯まんじゅう」75円。

御菓子処 不老軒 石垣

DATA

別府市石垣西7-4-25 TEL.0977-26-6116
営/9:00〜19:00 休/木曜


 
   

毎日の元気の素に
古代米パワーを秘めた健康パン

  滋養強壮に優れ、造血作用があるといわれる“黒米”は、赤米とともに古くから薬膳料理にも使われてきたもの。『フルール』で週末だけに焼く「黒米パン」は、有機無農薬栽培・掛け干し・天日乾燥の極上黒米を香ばしく煎り、粉に混ぜて焼き上げており、黒米のプチプチした食感が格別だ。「自分たちが美味しいと思うパンを作りたい」というご主人の上井手博幸さんは、上質の材料にこだわり、家族とともに丁寧なパン作りに専念している。

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(1)黒米パン(500円)は毎週金・土曜のみ(予約すれば確実)、食物繊維たっぷりの五穀パン(180円)は毎日焼いている。軽くトーストすると美味。
(2)山香町で古楽器の製作・演奏活動を行う松本公博・照さん夫妻が自家用に作っているこだわりの黒米のおすそ分け。250g500円、1kg1800円。
(3)ほんわり優しい雰囲気の上井手博幸さん・恵利子さん夫妻と。
(4)大神漁港そばにある可愛い店。メロンパンやレーズンパン、えびカツサンドなども人気。

手造りパン工房フルール

DATA

日出町大字大神4520-6(日比の浦入口バス停前)
TEL.0977-73-1978
営/6:00〜16:00(売り切れ次第閉店) 休/日曜